人生は全部、夢だった、幻想だった、嘘だったと、気づいた人だけが、人間の織り成すドラマから縁を切り、真の自由を手に入れる。
現実的な成功にせよ、スピリチュアルな目覚めにせよ、何かを目指している限りは、自我の世界であるマトリックスの内側で、終わりのないラットレースを続けているようなもの。
果たして、マトリックスの外に出る知恵はあるのでしょうか？
自我の性質は、誰しも同じ性質を持っています。
この誰しもが持ち合わせている自我の性質を知らずして、幸せになるということはとても困難です。
何故、起きる現実を私たちは、受け入れることができないのか？
私(自我)の性質とは？
私達は本来、全体の１つの動きとして誕生しました。
「自分」もしくは「私」という感覚すらないのが本来の私達です。
しかし、全体であったことを知っているため、個体になった「私」(自我)に対して、とても罪悪感を感じています。
自我の存在そのもの自体が、既に罪悪感なのです。
それと同時に恐れを感じています。
全体であった事を思い出すと、「私」(自我)が消滅する事を意味するからです。
その為、「私」(自我)は、「人生を自分を他人をコントロールしなければ！」と強く思っています。
これは、無意識に反応的に自動で起こるものです。
「私」(自我)は、全体であったことを思い出したいのと同時に、思い出した瞬間、「私」(自我)が無くなることが、絶対に嫌だと無意識に知っています。
そして、自分がコントロールしなければと思うが余り、知識を貪ります。
知識を持ってして、自分も人もコントロールする為です。
「私」(自我)は、それが誕生したその時から、常に誰かと戦いつづけるという道しか辿れません。
「私」(自我)の持っているその本体には、自分を守る事が最優先事項。
自分を含めた他人もコントロールすることで、誰かと戦うということを永遠にループし続けています。
「私」(自我)は、自分の感覚を感じる事が酷く不快なため、何かに没頭することを常に探しています。
ボーッとしたり、何もしないという事が、人間にとって難しいのはこのためです。
何か夢中になる対象物を見つけては、「私」(自我)のことを忘れます。
しかし、夢中になれる事は、永遠ではありません。
そのため、また探究を始めます。
何故、永遠ではないことを探しては繰り返してしまうのでしょうか？
永遠の幸せは、今ここにあると覚者は言います。
「既に在る」と。
